クラミジアの症状・潜伏期間・感染経路・検査・治療

これって、もしかしクラミジア?クラミジアの症状・感染経路・潜伏期間・検査・治療・予防

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クラミジアを一言でいうと

スクロールできます
潜伏期間感染経路感染部位自覚症状放置リスク
1〜3週間セックス(性交)
オーラルセックス
アナルセックス
性病による陰嚢・陰茎・性器周辺に関する症状 性病による喉(のど)の症状
性病による肛門の症状性病による眼の症状
ないことが多い男女ともに不妊症

こんな時は要注意

クラミジアは自覚症状がないことが多いため、注意が必要です

オーラルセックス時にコンドームを使わず、喉(のど)感染するケースが増えています

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性器クラミジア感染症とは

性器クラミジア感染症は、細菌の一種であるクラミジア・トラコマティスによる感染症です。

クラミジアは、主に尿路や生殖器に感染し、その患者数は世界的にも全ての性感染症の中で最も多いです。

2019年(令和元年)の日本の統計では、性器クラミジア感染症は約27,000件と報告されており、年齢別では20代前半にピークがあります。

クラミジアの感染者数推移(厚生労働省)
出典:生労働省 性感染症報告数(2004年~2020年)

男性では尿道炎や精巣上体炎を、女性では子宮頸管炎から骨盤内炎症性疾患を発症します。
また、男性では、淋菌性尿道炎の患者のうち20〜30%でクラミジア尿道炎を合併しているといわれています。

男性は、淋病(淋菌)と一緒に感染することが多いのが特徴です

女性では、放置すると子宮外妊娠や不妊症の原因となることもあります。
妊婦においては流早産の原因になったり、分娩時の産道感染の原因になったりします。
このように、女性のクラミジア感染症は、症状や病態が男性のクラミジア感染症と比較して複雑です。

女性は、不妊や流産リスクがあるので要注意です

クラミジアの症状

女性の症状

  • おりものが増える
  • 不正出血
  • 腹痛
  • 性交痛

男性の症状

  • 排尿時の痛み
  • 尿道からの分泌物
  • 尿道のかゆみや不快感
  • 陰嚢の腫れや痛み、熱感
 

女性の子宮頸管炎と骨盤内感染症

おりもの

子宮頸管炎の症状は、おりものが増える、不正出血、腹痛、性交痛などがあります。
クラミジアの菌量が多いと強烈な腹痛が出現することもあります。
しかし、半数以上の患者さんで症状がないともいわれており、注意が必要です。

女性は無症状が多く、気付かないまま悪化してしまうケースも

女性の子宮頸管炎と骨盤内感染症

クラミジアが膣から子宮・卵管を経由してお腹の中まで到達し、腹膜炎卵巣炎を引き起こします。
これが骨盤内感染症です。
さらにお腹の中での感染が拡大すると肝臓周囲まで到達することもあります。
骨盤内感染は後遺症として卵子の通り道に通過障害を起こすため、不妊症や子宮外妊娠の原因となります。

妊婦では、骨盤内の炎症によって子宮が収縮し流産・早産の原因となります。
また、産道を経由して新生児の結膜炎や肺炎の原因になります。

男性の尿道炎

排尿時痛尿道からの分泌物(透明のことが多い)、かゆみや不快感があります。
淋菌性尿道炎と比較すると症状が軽いことが多く、例えば「気付かないうちに下着が濡れてしまう」等、自覚症状がないこともよくあります。

自覚症状がなく、淋菌の症状で感染がわかることも多いです

尿道を根元から搾るように圧迫すると、尿道から分泌物が出てくる場合があります。
病院に受診して尿検査を行うと、尿の中に白血球という炎症細胞が見えます。

男性の精巣上体炎

男性の精巣上体炎

精巣上体は精巣(いわゆる睾丸)の近くにある組織で、精巣で作られた精子を蓄えています。
また、精子の通り道でもあり副睾丸とも呼ばれています。
尿道を経由して病原菌が精巣上体まで到達すると感染し、精巣上体炎を発症します。

精巣上体になると、陰嚢の腫れ痛み熱感といった症状が出ますが、クラミジア性精巣上体炎は、他の病原菌による精巣上体炎よりも症状は軽いことが多いです。

眼の感染(男女共通)

大きく分けて、産道感染による新生児結膜炎と、性行為中に手指や性器を経由して感染する成人性の結膜炎に分けられます。いずれも充血目脂(めやに)といった症状が出ます。

子宮頸管にクラミジアが感染した状態で出産すると、新生児にも高確率で感染するため、妊婦のスクリーニング検査が推奨されています。

咽頭・のど感染(男女共通)

症状は咽頭痛が多いですが、無症状のこともあります。
感染すると、扁桃腺や咽頭で炎症を引き起こし風邪のような症状が出現します。
性器感染したものに比べて治療に時間がかかることが多いです。

風邪と似ているので、治療が遅れてしまうことが多いです

直腸肛門の感染

アナルセックスで感染します。
症状は排便時出血粘血便肛門痛などがありますが、無症状のことも多いです。
大腸カメラでは、特徴的なイクラ状の粘膜が観察できます。

クラミジアの感染経路

  • 性交渉(セックス)
  • オーラルセックス
  • アナルセックス

性器クラミジア感染症の感染経路性交渉が最も多いです。

性器と咽頭、直腸・肛門を含めた粘膜と粘膜の接触が原因となり,眼、咽頭、直腸といった性器外感染を伴うこともあります。

特に、咽頭性交(フェラチオ:Fellation,クンニリングス:Cunnilingus)といったオーラルセックスの頻度も増えており、咽頭感染は多くが無症状であることからますます咽頭を介した感染が増加しています。

オーラルセックスで性器から咽頭(のど)、喉から性器へ感染します。

男性間性交渉者(Men who have sex with men:MSM)はクラミジアの性器外感染や,梅毒HIV感染症に罹患するリスクが高く,重複感染の有無について注意が必要です。

クラミジアの潜伏期間

クラミジアの潜伏期間は淋菌よりも長く1~3週間程度です。

クラミジアの検査方法

症状などがあり来院した場合は、初尿の拡散増幅検査(PCR)などを行なって診断します。
最近では自宅でPCR検査を行い郵送できるキットもあります。
PCRは検査結果が出るまで数日要しますが、感度が高く、淋菌の同時検出も可能です。
淋菌と異なり顕微鏡での診断は困難であり培養も行いません。

パートナーがクラミジア陽性であれば、少なくとも2〜3割の方で陽性が出るため、進んで検査を行う必要性があるといえます。

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クラミジアの検査ができるところ

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クラミジアの治療方法・治療期間

クラミジアの治療薬
クラミジアの治療期間

治療は1回の内服で終了。
1~2週間程度で治癒することが多いため、2週間後に治療効果を判定することが多いです。

クラミジア尿道炎は自然治癒しないため基本的には抗菌薬の内服が必要です。

治療法として最もよく選択されるのは、アジスロマイシン(AZM)の1回投与です。他にも治療薬はありますが、妊婦では使用できない薬剤もあるため注意しましょう。

1-2週間程度で治癒することが多いため、2週間後に治療効果を判定することが多いです。

また、再感染を防止するためパートナーの診断・治療も必要です。
女性の場合は不妊症子宮外妊娠の原因になり得るため、無症状であっても産婦人科を受診して診断・治療を受けた方が良いでしょう。また、治療中は原則として性行為は控えましょう

クラミジアの予防方法

コンドームでクラミジア予防

コンドームを着用し、不特定多数との性行為は控えることが大事です。
昨今の性交渉の多様化により咽頭性交肛門性交などで感染することもあるため、その際にも適切にコンドームを使用することが重要となります。

オーラルセックスの時も、コンドームを使うのが安全です

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クラミジアの参考文献

本コンテンツは下記データ・文献を元に医師が執筆・監修しています。

  • Workowski, Kimberly A., Laura H. Bachmann, Philip A. Chan, Christine M. Johnston, Christina A. Muzny, Ina Park, Hilary Reno, Jonathan M. Zenilman, and Gail A. Bolan. 2021. “Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines, 2021.” MMWR. Recommendations and Reports: Morbidity and Mortality Weekly Report. Recommendations and Reports / Centers for Disease Control 70 (4): 1–187.
  • 性感染症 診断・治療ガイドライン2020