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淋病(淋菌)の検査方法 いつから検査できる?結果の見方・精度は?
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淋菌の検査方法は、主に核酸増幅法、検鏡法、分離培養法に分かれます。
それぞれの検査に特徴があり、状況によって使い分けられています。
各検査方法の違いを知った上で、自分にあった淋菌検査を選択しましょう。
淋病(淋菌)検査キットの
検査方法 早見表
各検査キットの淋菌検査方法は、どこも核酸増幅法を採用しているため、あまり差がないと言えるでしょう。
STDチェッカー | さくら検査研究所 | GME医学検査研究所 | |
---|---|---|---|
検査方法 | 核酸増幅法 | 核酸増幅法 | 核酸増幅法 |
TaqManPCR法 | TMA法 | Real-time PCR法 | |
検査精度 | 高い | 高い | 高い |
検査タイミング | 感染から 24時間以上経過 | 感染から 24時間以上経過 | 感染から 24時間以上経過 |
公式 | 公式 | 公式 |
核酸増幅法
STDチェッカーのTaqManPCR法、さくら検査研究所のTMA法、GME医学検査研究所のReal-time PCR法は、大きく核酸増幅法に分類され、共通の特徴は下記の通りです。
- 核酸増幅法の検査概要
-
尿や膣分泌液(おりもの)などの感染している部位から、核酸増幅法によって淋菌に感染しているかどうか調べる検査です。
- 核酸増幅法のメリット
-
- 感度(※1)が高いので、正確な結果が得られます。
※感染している場合に陽性と判定されること - 同じ検体から淋菌と重複感染が多いクラミジアを同時に検出することができます。
- 感度(※1)が高いので、正確な結果が得られます。
- 核酸増幅法のデメリット
-
- 検査のために設備や機器が必要なので、費用が比較的高くなります。
- 薬剤耐性菌(※)を調べる薬剤感受性検査を行うことができません。
※細菌が抗生物質に耐性を持っている状態のことで、この菌がいると治療するための有効な薬が制限されることがあります。
- 核酸増幅法の調べる対象
-
淋菌(Neisseria gonorrhoeae)という病原体について調べます。
- 核酸増幅法の検査可能な時期・タイミング
-
感染機会から24時間以上経過していれば検査可能です。
- 核酸増幅法の検査物
-
男性女性
- 核酸増幅法の検査結果の捉え方・見方
-
陽性
- 淋菌に感染しています。
急いで医療機関を受診し、医師の指示に従って治療を開始してください。
- 淋菌に感染しています。
-
陰性
- 淋菌は検出されませんでした。
核酸増幅法の共通の特徴に加え、各検査方法で下記のような違いがあります。
TaqManPCR法
TaqManPCR法は、STDチェッカーの淋病(淋菌)検査キットで採用されています。
- 当日発送:〜15時
- 土日も発送
- 結果が最短翌日
STDチェッカー タイプA(男性用)
感染者数の多いクラミジア・淋菌の検査キット
検査項目:2 項目 1項目あたり¥3,025
- クラミジア
- 淋菌
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- 検査方法の特徴
-
TaqMan法は尿や膣分泌液から採取した検体からDNAを取り出し、PCR法によって淋菌に特異的な遺伝子を増幅し同定する検査です。
- 検査方法のメリット
-
- 短時間で検査の結果が得られます。
- 採取から時間が経過していても感染の有無がわかります。
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TMA法
TMA法は、さくら検査研究所の淋病(淋菌)検査キットで採用されている検査方法です。
- 当日発送:〜14時半
さくら検査研究所 淋菌検査(男性用)
淋菌のみに絞った男性用検査キット
検査項目:1 項目 1項目あたり¥3,860
- 淋菌
- 検査方法の特徴
-
TMA法は、尿や膣分泌物などから採取した淋菌のRNAを用いる方法です。
まず、取り出したRNAをDNAに変えます。
次に、そのDNAからRNAを一気に合成するという方法です。TMA法もPCR法の1つで淋菌に特異的な遺伝子を増幅し同定する方法です。
- 検査方法のメリット
-
DNAは1個の細胞に1つしかありませんが、RNAは1個の細胞に多数存在しています。
- RNAを検査の対象とすることで、従来のDNAを用いたPCR法よりも感度が向上するといわれています。
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Real-time PCR法
Real-time PCR法はGME医学検査研究所の淋病(淋菌)検査キットで採用されている検査方法です。
- 当日発送:〜17時
- 土日も発送
- 結果が最短翌日
GME 男性用 性器淋菌(淋病)検査 ローコストパッケージ
365日発送・検査を実施。クラミジアと並び感染者数の多い淋菌検査キット
検査項目:1 項目 1項目あたり¥3,750
- 淋菌
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- 検査方法の特徴
-
Real-timePCR法もPCR法の1つで、尿や膣分泌液から採取したDNAを増幅し、同定する方法です。
まず、取り出したDNAに特別な物質を加えます。
この物質は、DNAの増幅が進むと発光します。
これにより検査の進行状況をリアルタイムで確認することができます。そしてその発光の量を測定して、淋菌のDNAの量を推定する方法です。
- 検査方法のメリット
-
- 感度が高く、正確な結果が得られます。
- 結果が比較的早く出るため、早期発見やスクリーニングに役立ちます。
- 淋菌がどのくらいの量増えているかまで分かります。
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以上のような核酸増幅法のほかに検鏡法という方法もあります。
検鏡法
- 検鏡法の検査概要
-
尿や膣分泌液(おりもの)などの感染している部位から、顕微鏡を用いて淋菌を観察する方法です。
- 検鏡法の特徴
-
検鏡法とは、医療の現場で用いられる検査の1つです。
グラム染色をした淋菌を顕微鏡で観察して、淋菌の有無を判定します。この検査は、細菌が細胞壁に持つ特徴的な構造に着目した検査です。
グラム染色とは、細菌の染色法の1つで、グラム陰性菌とグラム陰性菌の2種類に分類することができます。 - 検鏡法のメリット
-
- 他の検査法に比べ、最も迅速に検査することができます。
- 適切な抗生物質の選択に役立ちます。
- 淋菌の数や形態などを観察できるため、より詳細な情報を得ることができます。
- 検鏡法のデメリット
-
- 技師または医師が目視で淋菌がいるかどうか判断するため、完全な診断には限界があります。
- 感染率が高いクラミジアやウイルスによる性感染症は診断できないので、淋菌のみの診断に限られます。
- 淋菌が存在していても、採取した一部に淋菌がいないと陰性となります。
- 検鏡法の調べる対象
-
淋菌(Neisseria gonorrhoeae)という病原体について調べます。
- 検鏡法の検査可能な時期・タイミング
-
感染機会から24時間以上経過していれば検査可能です。
- 検鏡法の検査物
-
男性女性
- 検鏡法の検査結果の見方・捉え方
-
陽性
- 淋菌が検出されました。
医師の指示に従って治療を開始してください。
- 淋菌が検出されました。
-
陰性
- 淋菌が検出されませんでした。
または検体の採取が不十分である可能性もあります。
- 淋菌が検出されませんでした。
他にも、分離培養法という検査もあります。
分離培養法
- 分離培養法の検査概要
-
尿や膣分泌液(おりもの)などの感染している部位から細菌を取り出して、培養する方法です。
- 分離培養法の特徴
-
分離培養とは、医療の現場で用いられる検査の1つです。
採取した部位から淋菌を取り出し、淋菌を発育させるための特殊な培地を使用して培養する方法です。 - 分離培養法のメリット
-
- 他の細菌やウイルスなどと混同することがなく、淋菌の感染状態のみを明確に判断できます。
- 培養後は薬剤感受性試験が可能なので、治療の効果を確認することができます。
- 分離培養法のデメリット
-
- 培養していくため、検査結果が出るまでに時間がかかります。
- 採取した検体の保管状況によって感度が低下することがあります。
- 分離培養法の検査可能な時期・タイミング
-
感染機会から24時間以上経過していれば検査可能です。
- 分離培養法の調べる対象
-
淋菌(Neisseria gonorrhoeae)という病原体について調べます。
- 分離培養法の検査物
-
男性女性
- 分離培養法の検査結果の捉え方
-
陽性
- 淋菌が検出されました。
医師の指示に従って治療を開始してください。
- 淋菌が検出されました。
-
陰性
- 淋菌が検出されませんでした。
以上のような核酸増幅法、検鏡法、分離培養法などの検査法で淋菌がいるかどうかが分かります。
淋菌は抗生物質で治療することができますが、放置すると重篤な病気になる可能性もあります。
感染を疑う症状がある場合は、早めに検査することが大切です。
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淋病(淋菌)検査キットを徹底比較
男性用の淋病(淋菌)検査キットです。
淋病(淋菌)のみの検査ですが、その分、お手頃な価格になっています。
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本コンテンツは2023/3/30時点の下記データ・文献を元に臨床検査技師が執筆・監修しています。